2018年6月18日月曜日

大磯中学校給食実施調査は横須賀市のそっくりさん!

 大磯中学校給食実施調査委託仕様書を情報公開で入手後、調査内容や条件を読み込み、必要ない項目がたくさんある一方で、問題もあると思いました。同時に、同僚の横須賀・共産党市議から、横須賀市が行った「横須賀市立中学校完全給食実施方針の検討に係る調査業務」と、調査報告を受けた給食センターの「PFI等導入可能性調査業務」の報告書などを送ってもらいました。頼んだ二日後には手元に届き、彼女の手際よさに感謝と拍手!です。

委託仕様書は横須賀市とほぼ同じ・なのに委託料は何倍にも‼

仕様書(横須賀市では業務内容と記載)は、ほぼコピー状態です。議会でも「横須賀市で実施方法別の調査をした」と教育委員会は答弁していましたが、こんなにそっくりとは・・・でも、考えてみたら、あまり変わらない内容にならざるを得ない調査ですよね・・・ということは、やはり私が主張しているように、行政間の情報共有である程度あたりが付くというもの。まず、望まれている「自校方式」ができるか調査することは教委事務局でできるはずです。できるかわかったら、詳細な調査をすればよいのです。初期費用や、補助金の有無なども実施した自治体に聞けばよいのです。(大磯町は何か聞かれても答えない?そんなことはないはず。私たち議会も視察で費用も含む情報を得てくるのですから)
 横須賀市は23中学校、46小学校が調査の対象で、委託料は2080万円、調査期間は5か月半。わが大磯町は2中学校、2小学校に1023万8400円で期間は8か月‼同じ(株)長大が受注しました。この差は何なんでしょう?
 大磯町の調査は会社にとってありがたい業務では?横須賀市では予定価格を公表しています。横須賀市の入札結果は知りませんが、大磯町では1700万円台の入札もありました・・・契約は5月30日、契約期間は1月31日までで、速報をまとめた中間報告書を10月1日までに出す契約になっています。

大磯町のここが特に問題

中学校に「小荷物昇降機を設置すること」を条件付けをしていること。設置の義務はありません。川崎市では設置していなくてもセンターから食缶で運ばれ、配膳されていると聞きます。これにより、費用も期間もかかることが導き出されることになり、問題です。
 センター方式では、2幼稚園、1保育園を入れた場合も考えていること。特に保育園の離乳食などの対応は大雑把になることが必至で、乳幼児のためを考えているとは思えません。
 まだまだ問題が見つかると思いますが、今回はここまでにします。 

 
 

2018年6月15日金曜日

サン・ライフ葬儀場 ひどすぎませんか?大磯ホールのいい加減さ

 サン・ライフの葬儀場は中﨑町長になってから建設されました。まちづくり条例の手続きで、事業の説明会をする中で出された図面と異なる、あるいは不十分さによって、隣接住民が長年苦しんでいます。400㎡弱の敷地に葬儀場を無理して建てたことが諸問題の根底にあります。その意味で許しがたいことです。
 ひとつはご遺体の安置場所です。祭壇が隣接建物に一番近いところになっているため、別の場所にするよう求めましたが、結局場所がないとして変えずじまい。住民は生活が一変してしまい、費用もかかっていますが、1円たりともサン・ライフには請求していません。
 もう一つは、お線香とお清めの料理の臭いが、隣地に噴き出してくることです。やはり、建物が接近(民法上の50㎝にも満たない離隔です!)しているため、近くにいるとたまりません。3年以上、排気口の位置を変えるよう求めていますが一向に応じないため、住民が解決を求める文書を出し、話し合いを持ちました。ようやく具体的な対策がとられることになったので、工事の工程表などを求めました。しかし2週間近くが経過した今日の時点でも、返答が無いとのこと。
 そんな中、今日我が家のポスティングチラシの中に見つけたサン・ライフのチラシを読んで、呆れました。「施設内に自社厨房を完備しており、できたての温かいお料理をご提供」とあります。まちづくり条例の説明では、「温めるだけ」のIHヒーターがあることになっています。その他は、ケイタリングで施設外から運んでくるはず。一体、中はどうなっているのでしょう?対策をとるべき隣接住民の依頼はそっちのけで、自社の宣伝に邁進しているとしか考えられません。一日も早い施工を求めます。
 狭い敷地に建てたので、駐車場はもちろん不足しています。最初、役場を利用する旨の発言があったため、議会では建設反対の決議を可決しました。これは三好町長時代の話で建設は見送られていましたが、前述のように、中﨑町長になって問題・課題が指摘されたにもかかわらず、建ってしまいました。鴫立庵から歩いてくる何人もの観光者が「役場の隣に葬儀場なんて、この町は無能なのか・・・」と言うそうです。
 隣地との離隔や駐車場不足をクリアするため、あらたな葬儀場のルールが設けられました。このため、今では「既存不適格」となっています。城山公園・旧吉田茂邸地区の二宮寄りのコンビニを改修し葬儀場になったところは、新しいルールによって営業しています。
 このように、大磯町では環境をよくするための努力が連綿と続いています。

2018年6月14日木曜日

小学校のような給食を! 生徒会役員らが中学校給食について教育長と懇談

 5月30日にの夕方の1時間、大磯・国府両中学校の生徒会役員13名が、教育長と懇談しました。議会に提供された会議の概要録をまとめると・・・
【中学校給食(スクールランチ)を振り返って】
○時々「えっ」とおもうこともあったがけっこうおいしく食べていた。ニュースになってお祭り騒ぎみたいになって批判されつづけてしまった ○献立も改善され、汁物の試行が始まったのに、急に終わってしまい、残念 ○親も子も一生懸命考えていたのにいきなり終わってしまい、意見の反映がなく悔しい気持ちがあった ○町・中学校・保護者の間で情報がうまく伝わっておらず、共有できなかったことから崩れ始めたと思う。報道によって、スクールランチが好きな人まで否定的な雰囲気に飲まれるしかなかった。うまく対応したかったが間に合わなかった ○生徒が話し合いをしたにもかかわらず、反映されずに終わった。町だけで決めずに、生徒や学校の意見を反映してほしい
私のコメント・・・生徒たちの冷静さに比べ、町と教委の姿勢は残念です。なぜ急に終わってしまったか、業者の言い分を町が受け入れたことと、他の業者を探したが見つからなかったことを、生徒たちにしっかり伝えたのか、何かの機会に明らかにしなければ。町側の総括も「対応が不十分」でなく、具体的な点まで明らかにすべきと思います。
【現在の昼食の様子】
○スクールランチは完食が少なかったが、家庭弁当をほぼ全員が完食している ○家庭弁当で好きなものだけを食べている。菓子パン等だけ食べている子もいて、「それだけでいいのか」と思う ○家庭弁当は野菜が少ない。乳製品・小魚(カルシウム)も少ないので、牛乳給食までなくならないほうがよかった ○食事に偏りがあったり、栄養が不十分だったりすると思う
私のコメント・・・やはり、栄養価のことも生徒たちはしっかり考えているんですね。他の生徒のことも心配していることに、感心します。牛乳給食は、教委の責任で再開すべきと考えます。
【今後の給食について】
○小学校の給食は美味しかったので親子方式だといい ○給食を食べたほうがいい。小学校の給食を食べたいので、親子方式がいい ○アンケートでは自校方式や親子方式の意見が多い。食べなれた味に安心感があると思う。感謝の心など、食から学ぶことも大切。大人になった時、マナーや栄養バランスを考えられるようになりたいので、慎重に取り組んでほしい ○自分は家庭弁当に満足しているが、両親が働いていたり大変な家もある。始めるなら中途半端に終わるのはやめてほしい。町全体の意見として満足できるような、安心できるものにしてほしい
私のコメント・・・中学生のしっかりした意見に大人が応えなくては。95%、1024万円で落札された「中学校給食実施調査委託」の仕様書(教委が調査で求めている事項)、契約書、同じ委託会社がおこなった横須賀市の調査結果を入手しました。これから分析し、町民と協力し、アウトプットをつくろうと思っています。

2018年6月13日水曜日

これもびっくり  中3の英語の授業は国語より多い‼

 6月2日、大磯中学校の運動会に行ったときに「学校要覧」をいただきました。幼・小・中学校の「要覧」には、教育目標や、沿革、生徒数や職員数、学級数等が書いてあります。
 その中の「教育課程及び校時数」をみてびっくり。国語が週3時間(校時)なのに対し、英語が4時間と多くなっています。(相当前からそうなっているのでしょう。気が付くのが遅い"(-""-)")
 思考は言葉で行う・・・と言われます。将棋の藤井聡太七段の強さの秘密は、語彙の豊かさにあるとも。
 若い世代のコミュニケーション能力が落ちているのも気になります。言葉で伝えあうだけではなく、メールのやり取りで面と向かって伝え合う機会が減り、影響が出ていると思います。
 日本人の英語を使ってのコミュニケーション力は、残念ながら高いとは言えません。「恥ずかしさ」が先に立つのも日本人の特徴かもしれません。でも、それを乗り越えている人を知っています。大磯町の国際交流協会の行事の一環で、昨年アメリカの高校生のホストファミリーになったご家族ですが、身振り手振りのコミュニケーション力はすごかった! 通じ合おうとする気持ちが第一(ファースト)です!まわりのみんなが幸せ気分、心から笑うことができました。
 中学生で1学年合計140時間学びます。高校はわかりませんが、同じくらいはあるでしょう。高校卒業まで900時間近く英語を教わり、外国人に道で何かを尋ねられた時に困ってしまう英語力。日本の英語教育にはまだまだ工夫が必要と思います。2020年度から、小学校から英語が必修科目に。どの教科を減らすのか各校で議論がされているようですが、正直先が思いやられます。
 中途半端なバイリンガルは、思考能力に欠けるとも言われます。自分の言葉で思考して、ちゃんと意思疎通を図ることができる教育が求められると思います。
 なので、とにかく「国語」‼

2018年6月9日土曜日

ビックリ・トホホな一般質問の2日間

 6月定例会の一般質問は9名・21問。11月の町長選絡みの質問が特徴でした。
 某議員は反町長の立場で質問。副町長が議員の自宅を訪問した時の発言の暴露にはびっくり。いくら何でもそれはないでしょう・・・と思いました。
 町長応援の立場の議員から出馬表明を促され、「国・県の太いパイプを作れたのは継続の町政の結果。それを活かすには残す6か月の任期ではできない。肉体的にも精神的にも充実している。強いリーダーシップで取り組みたい」と発言。中﨑町長の「リーダーシップ」は上から目線ですから、警戒警報が私の頭の中で鳴り響きます。「国・県のパイプ」で明治記念大磯邸園も実現したような発言に、これまたびっくり。町は旧伊藤博文邸(昭和の建物で、伊藤が住んだ建物ではない)の資料提供だけで、関わりはないと答弁していたのに、やはり伊藤邸の所有者と二階幹事長に何度も会いに行った成果を白状したのか?と受け止めてもおかしくない発言です。
 明治記念、でこれからの町負担がどうなるのか。もし町長が「頼んだ」のだとすると、力関係は「頼まれた」方に有利になるのでは?旧吉田茂邸は町の施設になり、今年度は町職員の人件費を別にして、「入館料と維持管理費がとんとん」の予算建てになっています。これからが大変です。明治記念で町の負担を限りなくゼロにしてほしい、は町民の強い要望です。
 明治記念の国営化で町の固定資産税の税収4000万円が減っても、財源に影響が出るのはおよそ1000万円ほどのはずですが、何度指摘しても「全額の影響はない」ことは認めたものの、肩透かしで終わりました。

 私の一般質問は次のブログでご紹介します。
 
 

2018年6月7日木曜日

中学校給食実施調査委託の金額が間違っていました!

 5月29日にお伝えした調査委託の落札額は「消費税抜き」でした。正確には税込み1023万8400円で、予算額1080万円に対する落札額は94.8%でした。
 私が入手した「大磯中学校給食実施調査委託仕様書」に記載されている業務内容を一読すると、センター方式にかなりのエネルギーを割くものになっています。
 何度も議会で「行政に聞けばわかることをなぜ委託するのか」ムダを指摘してきましたが、職員でできることが多く含まれています。例えば、町立小・中学校の食数の推移に関する資料の作成。推計は町教委が提供する人口推計、学校数、児童・生徒数や学級数の6年分の推計、教職員数を基準として作成する・・・調査報告書の見栄えはよくなるのでしょうが、こんなことにお金を使う必要はないと思います。
 他にも、文部科学省や平塚土木事務所に聞けばよい項目がたくさんあります。他の自治体に聞けばよいこともかなりあります。
 センター方式は、中学校だけでなく小学校、幼稚園、保育園まで入れるケースまで想定しています。鉄骨造、鉄筋コンクリート造の2タイプの経費も出します。公設公営の選択肢を作っていないのは問題だと思います。土地についてはどう考えるのか、不明です。実現性を言うなら、土地の費用も入れなくては意味がありません。
 職員を増やして、調査能力を磨けば良いのに・・・とため息が出ます。明日の一般質問でムダ遣いの指摘をします。

 私が調べた範囲で、前回の懇話会で町が示した「自校方式には5億円」よりずっと安く、競争入札で1年後に「温かくておいしい小学校のような給食」が提供できるかもしれません。検証が必要ですので、時機をみてお伝えします。

2018年6月1日金曜日

町民の納得はえられない・・・大磯港の賑わい交流施設、指定管理者にゴーサイン!

 町長自ら群馬県川場村の道の駅を運営する会社や西部ホールディングスの社長に会わなければ、手を挙げてもらえない計画だったことが明らかになった、昨日の大磯港賑わい交流施設の「指定管理者の指定について」の議案審査。多くの事業者から応募があるようにと、1500万円ものコンサル料を費やす(29年度に契約したのに、なぜか1円も支払われていません…)のに、応募したのは2事業者のみ。そのうちの1事業者は担当者の海外出張でプレゼンテーションに欠席したため、選考の対象外に。他にプレゼンに出席する社員がいないのも問題ではありますが、非公開の選考委員会では合格点を得たため「株式会社田園プラザ川場」が選定され、議案となって提案されました。・・・結果は12名の議員の中、反対は吉川・渡辺・柴崎・鈴木の4名で可決されました。

 昨年12月の定例会で、私は設計図もない「賑わい交流施設」の設置条例に反対しました。漁協施設の改修は必要でも、商業性の強い公共施設を作って「にぎわい創出」の見通しは立たない→事業者撤退も考えられ、結局維持管理を町で行わざるを得なくなることもあり得ることが理由でした。今回、心配事を覆すような事実は明らかにならなかったばかりか、心配は確信に変わりました。

 事業者の収支計算で、有料駐車場のサービス分は計上されていません。1日の来場者は平日で220人(客単価1100円)、土休日で330人(客単価1300円)、年間売り上げ1億7300万円(1日平均48万円)を見込んでいます。収支差額は初年度(平成32年度)で7169万円です。消費税が経費に計上されていないのも解せません。

 大磯港や海水浴場、照ヶ崎海岸で楽しく過ごしたい、過ごしていただきたいという気持ちは誰でも持っておられると思います。その施設はいわゆる「ハコモノ」でなくてもできるはずです。将来、借金を返さなくてもいいように、「ハコモノ」に替わる方法を知恵を出しきることをまだ町は行っていません。

 「期待」や「事業者の実績」が大磯町に当てはまるとは思いません。選考委員の意見は○○○と「考えられる」、「見えた」や「意思が固い」などでしたが、説得力は感じませんでした。
 議会の最終判断は、工事契約になります。