2023年8月3日木曜日

こじれる認定こども園問題 視界不良

  昨日2日、福祉文教常任委員会が開かれ、「大磯町立大磯幼稚園の認定こども園移行について」、町の進め方の説明を受けました。私は傍聴です。

 民営で来年4月から開園する予定で進めてきた認定こども園は、池田新町長が「町長選挙で多くの要望をいただいたので、町営で行う」としていますが、議会の予算の否決で進んでいません。

 来年4月で廃園が議会で決まっていた(私は反対)条例を9月の議会でいったん元に戻し、幼稚園でなく認定こども園にする時期に再度廃園する流れになるといいます。

 「町立園の町内各園と子育て支援施設や小学校との連携の推進を調整する役割、支援が必要なお子様を受け入れる緊急対応枠としてのセイフティネットの役割など、地域における公の役割の重要性を認識したことにより、町立の認定こども園整備に方針を転換しました」とこの手続きについての説明がありました。ところが、この「理由」の説明が移行の説明の際にされなかったために、納得できない委員もいたように感じました。

 町営で行うための補正予算は二度にわたり否決され、新しい議会でもすんなり可決される見通しは立っていません。私にとってショックだったことは、認定こども園になる前の待機児童対策が不十分だったこと。特に待機児の解消は半数に留まることです。また、遅延による対策の費用が膨れること、その額も説明できなかったことです。

 8月30日の9月定例会の初日に条例改定と補正予算が提案されますが、否決された場合のことを町長は考えているのでしょうか?それぞれの議員が賛成、反対の討論をすることで、結果を受けた町側が考えることになります。

 選定された民間事業者から補償の話は出ていないということも、昨日判明しました。拙速に物事を決めると、その代償も大きくなると思います。緊張する議会が始まります。

 私が選挙で訴えたのは「一刻も早い待機児童の解消・受け皿づくり」です。その立場で議会に臨みます。