2023年8月17日木曜日

子育て世代の人生設計を狂わせる町の迷走は目に余る〈待機児童解消策・皆無〉

 4月18日に否決された町営による認定こども園への設計委託料。6月25日執行の町議選で議会は新しい構成になりました。8月2日には福祉文教常任委員会協議会で、今までの経緯と今後の展開を説明。委員会の質疑と反応は芳しいものではありませんでした。

 昨日開かれた議会運営委員会で私が議案の確認の質疑を行い判明したのは、2日には9月定例会で子ども園関連の補正予算を計上すると説明があったはずが、見送ったことです。理由は、2日の議論の内容を考えたからとのこと。この席には町長はいません。予算計上は町長の専任事項ですから、議会としては受け入れざるを得ません。

 町長が町営が必要というなら、新しい議会に補正予算を提案し、真っすぐ説得力を持って思いを語り、賛否を問うべきです。議員は各自、反対・賛成の理由を述べるでしょう。結果と理由を受けて、町長が次の手を判断すべきです。そこから逃げていると言わざるを得ない状況です。

 来年4月から子どもを預けて職場復帰する予定だった保護者の中には、今年度も待機せざるを得なくて育休を延長している方もいます。本当に深刻な状況を町長や議員も含めた支援者はどれだけ逼迫性を感じているのか。疑問だらけ、フラストレーションいっぱいです。

 こんな展開をもたらした原因は、二元代表制の理解不足も関係するのではと思います。もともと認定こども園の町営化は、町長選挙では公約として有権者には見えていませんでした。町長就任後の初めての議会で町営化を表明したのはいいとしても、その後の議会への説明は不十分、納得を得られないまま新しい議会になりました。

 保育園の待機児童の解消から始まった町立大磯幼稚園の「認定こども園化」ですが、これほどの迷走を続け、現在は座礁状態。責任の所在、責任の取り方をどうするのか。被害者が存在するのですから、何としても待機児解消を図らなくてはなりません。子育てで選ばれる町、人口減少に歯止めをかけるなどと言える事態ではありません。

 9月7日、8日に行われる一般質問は、私をはじめ、かなりの議員が取り上げると思います。だれ一人取り残さないSDGsとは?詳細や時間割が決まったらお知らせしますので、本会議場での傍聴とSCN視聴をよろしくお願いします。