2023年5月24日水曜日

大磯町のいじめ問題を考える

  問題が明らかになったのは、5月17日付けのY紙。不可解なのは、適切な対応をしてきたという教育委員会が、息子の対応記録を保護者から情報公開請求された日に、重大事態と認めたことです。対応に問題はなかったとするならば、認めることとは矛盾しています。

 昨日から始まった大磯町議会の冒頭にいつも行われる町長による「行政報告」で、町長は皆さんに心配、不安を与えた。町役場を代表してお詫びします、と発言しました。

 私が違和感を感じたのは「町役場を代表して…」のくだりです。政治と教育を混同してはならないことに異論はないはずです。戦前戦中、お国のために命を投げうつのは当たり前、と教育されてきたきた反省からうまれた考えです。町長が「政治」と「教育」双方の立場、動きを整理されるように求めます。

 町議会では経緯などを教育委員会から説明を受けることになりました。対応が適切だったかの検証はこれからですが、子どもたちの気持ちを第一に考えなくてはなりません。何のために、大人たちがどんなことをしていくのかきちんと伝えていかないと、子どものためになりません。

 町議会議員選挙が迫っていますが、論争を政争の具にすることがないようにしていきたいと思います。黒か白か、上か下か、右か左かなど、対立と分断の方向に持っていくのは、子どもたちのためにならないと考えます。