長年の要望だった中学校給食。公約に掲げた町長が出した結論は「デリバリー給食」でした。
住民参加で議論してきましたが、「進め方が自治基本条例に則していない」と保護者らが声をあげていました。
議論は2段階に分かれていて、町長が開いた「懇話会」では「給食を実施するなら自校方式で。すぐにできないなら、つなぎとしてデリバリー弁当もやむを得ない」でしたが、教育委員会の出した結論は「食育の観点から、全員が同じものを食べさせたい」。弁当がいいと言う生徒や保護者がかなりいましたが、選択方式はとりませんでした。
私の主張は・・・
私は、「自校方式が可能(調理室が建設できる場所がある・法的にもクリアできる―費用は5億円かからない・国の補助基準は5割)なのだから、自校方式ですべき。災害時の対応もできる。それまでは、デリバリー弁当、家庭弁当の選択を可能にすること」を議会で主張してきました。委託関係の補正予算には反対しましたが、賛成多数で可決されています。
昨日は議員や教育委員が教室に行き、生徒たちと一緒に初めてのスクールランチを食べました。メニューは「こぎつねごはん、さばの塩焼き、中華風和え、じゃが芋旨煮」、町が栄養士に頼んだメニューです。
おかずのふたをあけた瞬間、「茶色い弁当!」と感じました。見た目もおいしさのうちですが、落第点をつけざるを得ません。さばは冷凍、旨煮は肉じゃがで、炊き込みご飯とおかずは3品。私の行った教室では、「ご飯は確かにいつものお弁当より温かい。でも、おかずは冷たい。お弁当の方がいい。」という感想が聞かれました。
ある教室では、ご飯の中に髪の毛が混入!あってはならないことが初日に起きてしまいました。居合わせた議員も立腹。今後、議会でも追及があるでしょう。
生徒から「権力を使って止めさせてほしい」と言われた賛成議員もいました。どうするのでしょう・・・
給食費は月額4900円。昨日は材料費の350円を払いましたが、牛乳がついた教室とそうでない教室があるなど、現場が混乱していました。委託料を上乗せすると、1食500円以上になります。
委託業者は相模原のエンジェルフーズ。3年間の契約になっています。今後の展開を見据えて、議会で取り上げていきます。