2020年2月17日月曜日

旧NCR跡地 久々に調べたら差押解除‼

 このところ、私のずい分昔にアップした旧NCR跡地の記事が読まれているので、久々に登記を調べたら・・・国(国税庁)と町(固定資産税)の差押が解除されていました。今年度決算(9月定例会)の歳入の数字が大きく変わると思います。
 いつまで更地にしておかれるのか、時々町民から聞かれます。まだ土地利用がすぐできる状態ではないと思う・・・と答えていましたが、そうではなくなりました。
 この土地にはまだ大量のダイオキシン(PCB)に汚染された土壌が管理されています。汚染の度合いは不明。ドラム缶やコンクリートプールに埋められています。古くなったコンクリート等から漏れていないのかも不明です。
 PCB特措法とは別に、土壌汚染関係は神奈川県の手続きがあります。旧NCRの土地は平成18年に調査され、汚染土壌は撤去されていますので、基本的には問題はないと思います。残るは管理されている汚染土壌になります。県条例で土地の改変がある場合は手続きをしますが、まだ届け出がないことを確認しました。

 「スポーツジム。プールがあるといい」、「みんなが受け入れることができて、働ける企業」、「特養が建ってほしい」など、町民の声がありますが、皆さん口々に「青少年にとって影響のある施設は願い下げ、それでなくてもパチンコ関連はお断り!」とおっしゃいます。環境への意識が強い大磯町。まちづくりや子育て関係のアンケート調査でもよくわかります。

 以前、大店舗法改定直前に大型ショッピングモールの構想が持ち上がったことがありますが、立ち消えになりました。当時は交通渋滞の心配がありました。
 この土地の用途地域は「準工業地域」(準は誤。工業地域が正。2/26訂正)で、工場から住宅まで何でも建てられます。住宅が増えると、保育園、幼稚園、学校などの子育て施設がパンクする可能性があります。また、住宅軽減で固定資産税は6分の1になります。固定資産税の減免を受けるのは学校法人、宗教法人など。
 町が考える新庁舎の移転先の一つになっていますが、こちらは津波や洪水の浸水区域に入っていますので、安全・安心を強調する町長はどう認識されるのか・・・

 いずれにしても、まずPCBの汚染土壌の処理から始まるでしょう。まちづくり条例の手続きもあります。地区計画決定もあるかもしれません。注視していきます。