2023年4月30日日曜日

町営、民営、どちらも進まない大磯町の認定こども園化の事態を考える

「町営がいい」 保護者などの意見が直接反映できる・園服、学用品などの保護者負担が軽い・支援が必要な子どもへの対応が民間より柔軟にできる など

「民営がいい」 民間のノウハウが生かせる・町の財政負担が軽くなる・園舎が新しくなる・学童保育も併設される など

「安心して子どもを預けられれば町営、民営どちらでもかまわない」 という意見もあります。

今まで町は説明会やアンケートなどを行ってきました。議会(福祉文教常任委員会)も町立を残してほしいという陳情を採択するなど、さまざまな意見を伺ってきました。

最後の判断は議会に委ねられます。町長交代で方向性が変わったことを受けた今回の混乱。議会制民主主義とは、多数決とは、正義とは、等あらためて考えさせられます。

「大きな声」「多くの声」「小さな声」「声なき声」の生かし方も考えなければ。

私は一番困る人、切実な意見に焦点をあてて考え、判断することを基本にしています。ここまで民営化で進めてきたところの方向転換。驚きましたが、町長の「予算措置」の権限は絶大、止められません。町長が民営化の予算計上をしない限り、民営にはなりません。

打開策を提案していきます。

議会議員の任期最後の6月定例会では、認定こども園と同じように、新町長による考え方の変化から事業の流れが変わった新庁舎の整備について、判断が求められます。民営、町営かの2者択一とは様相は違いますが、新庁舎建設を一旦止めて、耐震補強が可能かなど検討するための「耐震診断等の業務委託」の補正予算が提案される予定です。金額は議案配布等でわかります。私は耐震不足の新庁舎整備は今の敷地しかないと考えていますが、深謀遠慮が求められていると思っています。




2023年4月2日日曜日

町立認定こども園は可能か 町の説明と私の評価

 3月28日に行われた福祉文教常任委員会。議題の「町立の幼保連携型認定こども園について」以下の資料が提出されました。

○町立認定こども園の概要 ○町立大磯幼稚園の概要 ○整備工事実施設計常務委託の内容 ○実施設計業務委託及び整備工事の概算費用 ○年間運営費の概算費用 ○スケジュール案 ○整備工事のイメージ図 ○既存大磯幼稚園平面図

 およそ2時間、委員から質疑がありました。資料や答弁で確認した主なことは・・・

○民営で進めていたのと違う点として、5年度新たに5人の待機児童受け入れの目途はたっていない ○学童保育(30人)の整備は学校の敷地内への整備を考える ○5年度中に認定こども園にするための工事は可能(主に給食室と0~2歳児対応の部屋) ○予定されていた人数は受け入れ可能 ○現在の待機児童は15人。来年度解消できるかわからない(民営・町営でも同様) ○実施設計業務は2,126万円、改修工事に8,530万円を想定(外構工事、老朽化対策の工事はこれから考える) ○年間運営費は民営と比べて2,200万円増える(地方交付税の関係) ○この段階で民営に戻しても6年度の開園には間に合わない(選定事業者はまだ推移を見守ってくれている)

 町長は町営の利点として

○課題に柔軟に対応できる ○幼保・小・中シームレスな子育てができる ○支援の必要な子どもの受け入れでは最後の砦となる ○職員が残ることはかなり大きな戦力となる などを主張。

 町長は4月に臨時会で再度議案を出す予定です。全面的に納得するわけではありませんが、待機児童解消を一番に、困る保護者や子どもを一人でも減らす観点から判断します。