2016年10月25日火曜日

議論が深まらない 町長の「卓話集会」

 ひざを交えた「卓話」集会で、地域が抱える問題解決を図るための「卓話集会」。町長は「みんなでいろいろなことを話し合い、意見が言える環境」を作るため、わかりやすい資料を用意して、「皆さんの意見を聞き」、町民の皆さんと深い議論・話し合いを実施し、大磯の未来を皆さんとともに考えてまいります。と町HPに掲載しています。

 今年のテーマは「これからの公共施設について~次世代に負担を残さないために~」です。22日開催の「台町」と「東町」に伺い、町長の説明や参加の皆さんの質問や意見を聞いてきました。国は全国の自治体に対し、今年度中に公共施設の管理計画を作るよう求めていますので、意見などを聞く必要はありますが、「議論が深まるような設定がされていないので、議論は深まっていない」と感じました。理由は・・・
○手元に資料が配られない(質問・意見が出しにくい) ○全体の維持管理費の説明がない ○町内会館の維持管理費の説明がない(町は町内会への補助金をカットしたい考えを言わない)○会館がどのように利用されているのか(いろいろなサークル活動も行われています)、町内会としてどんな要望があるのかをたずねない(有効利用を進めるスタンスは見えてこない) ○経費がかかることしか説明がない ○人口の推移と構成の説明がない(どの時代にどんなニーズがあるかわからない)等々。

 公共施設の面積の縮小はどうしてもしたいようですが、「新しいハコモノは建てない」とは言いません(中学生にはスポーツ施設の要望に対し「建てません」とはっきりおっしゃいましたが)。

町長、みなとオアシスはどうなるんですか?

都合のよい、無難な説明をしながら、公共施設の管理計画を「24町内会で説明した。特に問題は出なかった」として、縮小や統廃合に道を開くことがないよう、12月議会で質問する必要が出てきました。特に新しい施設をどうするのか、「港」「駅前」をどうするのかも合わせ、考えを明らかにしていただかないと、と思います。

2016年10月18日火曜日

成功する?大磯港の「みなとオアシス」   

 先週の水・木で愛媛県・八幡浜市の道の駅・みなとオアシス施設「八幡浜みなっと」始め、道の駅や6次産業化に取り組む企業を視察しました。
 メンバーは議会の総務建設常任委員会です。全国で50以上ある港版、道の駅「みなとオアシス」で成功例は一桁と言われますが、そのうちの一つが八幡浜市にあるというので、参考にするために行ってきました。事業費は8億3300万円。3割は市の出資です。
 私の結論は「大磯に当てはめるのは至難の業」。理由は・・・
○規模が違う。水産物の水揚げ等、生産魚市場は四国で有数。魚種は400~500種。(大磯港の市場機能はなくなりました)
○港の利用者は九州と行き来するフェリー(1日20往復)の乗客も多い。
○駐車場が無料。
○トイレが充実・・・等々。
 それでも、市の担当者の話からは、リピーターの獲得に苦労している様子が伺えました。

 現在、大磯町で港のエリアの調査委託をしていますが、全容が見えるのは3月近くになりそうです。みなとまちづくり協議会で具体策などを話し合っているようですが、会議は公開されていないので、内容はわかりません。

 成功のカギはどれだけの疑問点や課題点をクリアできるか、説得力のある具体策まで煮詰めることができるかにあると思います。厳しい意見に耳を傾けることが不可欠と思いますが、これがなかなか大磯町ではできていないのが実情です。
 デリバリー方式の中学校給食も、疑問点などクリアできないうちに始めてしまいました。それも、3年以上の契約をしたのです。今も関係者がよりよくするために話し合いを重ねています。

 大磯港では「これなら絶対うまくいく!」まで計画を練り上げられるのかが問われていると思います。足を引っ張ることはしませんが、八幡浜でも10年の紆余曲折を経て振興ビジョンの主要事業が完了したのですから、決定は慎重にすべきです。オリンピックに合わせることはリスクを伴うことになるでしょう。


2016年10月1日土曜日

NCR跡地 具体的な動き 間近?

 29日開催の議員全員協議会(全協)で、大磯町の用途地域を変える際の技術的な基準、「大磯町用途地域指定基準」を策定したからと、資料を受け取りました。
 地方分権の関係で、今まで県が行っていた用途地域に関する地区計画の決定を町が行うようになったため、策定したものです。
 県の基準をスライドしたために内容に変わりはありませんが、手続きは町が行うようになります。
規制の緩和が行われる場合は、バランスをとる意味で強化も図られる内容のようです。(細かい読み取りはこれからします)
 用途の見直しが行われそうな場所はNCR跡地です。いくつか質問をしましたが、正式な手続きに入るのは間近ではないか、と感じました。
 高い塀で囲われた現地の様子は、敷地の海側を走る道路(大磯バイパス)から見ることができます。地下タンクは4カ所ありますが、地中に入っていたコンクリート製のタンク2カ所の上部が掘り出されました。あと2カ所はコンクリートが直接見えています。
 県では「試掘」といってるようです(9月議会での町答弁)が、汚染土壌の処理に本格的に取り組むのかな?と思わせるような工事です。
 敷地のほぼ中央に建っているプレハブの社屋に人の気配はありません。(これまでもありませんでした)何社が関係しているのか、どこで計画を練っているのかわかりません。旧NCRの社屋の解体業者は北海道函館にある会社でした。
 以前、大型商業施設の構想(大店舗法改定前の駆け込み・様子見だったと思います)が持ち上がった時、筑波にある施設を視察、注意点を聞いたことがあります。その一つに、「場外放送」がありました。駐車場に設けるスピーカーで流す放送のボリュームが大きいと、近くに住む住民が困るという話でした。
 大磯町は落ち着いた静かな町です。夜中はほとんど音が聞こえないくらい静かです。24時間営業の大型施設、それも娯楽関係の施設が計画されているのか、心配しているところです。
 具体的な動きが出た場合、滞納されている固定資産税をきちんと払ってもらうよう、まちづくりと連携し、税務課にも頑張ってもらわなければなりません。27年度、町は町税を滞納している町民に対し、不動産の差し押さえを2件しました。