2016年10月18日火曜日

成功する?大磯港の「みなとオアシス」   

 先週の水・木で愛媛県・八幡浜市の道の駅・みなとオアシス施設「八幡浜みなっと」始め、道の駅や6次産業化に取り組む企業を視察しました。
 メンバーは議会の総務建設常任委員会です。全国で50以上ある港版、道の駅「みなとオアシス」で成功例は一桁と言われますが、そのうちの一つが八幡浜市にあるというので、参考にするために行ってきました。事業費は8億3300万円。3割は市の出資です。
 私の結論は「大磯に当てはめるのは至難の業」。理由は・・・
○規模が違う。水産物の水揚げ等、生産魚市場は四国で有数。魚種は400~500種。(大磯港の市場機能はなくなりました)
○港の利用者は九州と行き来するフェリー(1日20往復)の乗客も多い。
○駐車場が無料。
○トイレが充実・・・等々。
 それでも、市の担当者の話からは、リピーターの獲得に苦労している様子が伺えました。

 現在、大磯町で港のエリアの調査委託をしていますが、全容が見えるのは3月近くになりそうです。みなとまちづくり協議会で具体策などを話し合っているようですが、会議は公開されていないので、内容はわかりません。

 成功のカギはどれだけの疑問点や課題点をクリアできるか、説得力のある具体策まで煮詰めることができるかにあると思います。厳しい意見に耳を傾けることが不可欠と思いますが、これがなかなか大磯町ではできていないのが実情です。
 デリバリー方式の中学校給食も、疑問点などクリアできないうちに始めてしまいました。それも、3年以上の契約をしたのです。今も関係者がよりよくするために話し合いを重ねています。

 大磯港では「これなら絶対うまくいく!」まで計画を練り上げられるのかが問われていると思います。足を引っ張ることはしませんが、八幡浜でも10年の紆余曲折を経て振興ビジョンの主要事業が完了したのですから、決定は慎重にすべきです。オリンピックに合わせることはリスクを伴うことになるでしょう。