2020年1月23日木曜日

危うし⁉ 大磯町立中学校給食の「自校方式」に暗雲

 昨日開かれた福祉文教常任委員会の議題は「中学校給食の再開に向けた教育委員会における調査・検討状況について」。昨年2月に「大磯町立中学校給食検討会」と「教育委員会」で、よく3月末に「大磯町政策会議」で「自校方式にする」決定をしました。
 ようやく中学生が望む「小学校で食べたような温かくおいしい給食」が実現できる!と喜びました。次は「いつになるか」です。6月と9月の一般質問でとりあげ、9月には「令和5年度中の実施」答弁がありました。10月末の協議会で12月補正予算に基本設計委託料を計上すること、その際調査委託で示された初期費用5億7000万円が9億1800万円になる数字が示されました。委員の質問に答え、どこが膨らんだのかの答弁もありました。
 私は、膨らんだ理由の詳細などは、補正の審議時に聞く考えでいました。教育長の答弁に納得、修正もできると判断、賛成しました。
 一方で「経費が膨らんだことの説明不足などがあり、議論が尽くされていない」と、いったん1463万円の費用を財政調整基金に戻す修正案が出され、町長案に賛成6名、修正案の賛成も6名、どちらの案にも反対1名で補正予算は否決。宙に浮いた形になりました。その後、委託料を計上しない新たな補正予算が提案され、可決しました。

 さて、昨日の委員会の質疑は今までの経過や概算費用について、詳細な説明を求めるものが主でした。私は出された数字の根拠を聞くのと同時に、ずっと気になっていた1月6日の賀詞交換会での町長あいさつの内容を確認しました。中学校給食について、「自校方式」を進める意味か、そうでないか聞いたところ、なんと「自校方式の自も言っていません」と答弁が! 加えて「基本設計が議会で否決されたということは、自校方式は必要ないということ。(自校方式が)否決されたのではないというのはおかしい」という町長と同様な考えを持つ委員もいて、第三者から見れば「この先どうなるのか」ということになります。

 今日は教育委員会定例会を傍聴。教育委員会の意見をまとめる形で教育長は「我々は自校方式での令和5年度の給食実施にブレる必要はない」と発言。心強く思いました。
町長は「ボールは議会にある」と言いながら、ご自分が「否決を受け、立ち止まって考える必要がある」と、不整合を起こしています。考えているなら、ボールはご自身にあるはずです。それも、「何らかの形で」とコメントするところをみると、自校方式で立ち止まっているふうには思えません。
 あくまで自校方式で納得のいく形を作りながら、早い時期での実施を求めていきます。