2020年3月15日日曜日

東海大・大磯病院和解 結論は住民にとって「マイナス」

 20年の議員生活で、手元にある資料は(当然)膨れ上がっています。テーマ別に分けてクリアファイルに入れていますが、何百とあるのでついつい整理が後回しに。時間をみては散らかっている資料を整理して、同じファイルに差し込んでいます。

 さて、東海大学付属大磯病院の土地をめぐり、町長は議会の議決を経て東海大を提訴。違約金の請求額1億3400万円のところを、和解によって4018万円町に支払われることになりました。
 前回のブログでは、東海大に売却した額が、たかとり幼稚園の建設でほぼ同額になったとお伝えしましたが、ファイルを整理していたら詳しい金額が見つかりました。

 ゲートボール場,月京幼稚園の売却(幼稚園の建物とゲートボール場にあった倉庫の補償費3730万円含む)により、町の歳入は4億8378万円。
 たかとり幼稚園の土地購入費1億3607万円、道路用地購入と整備費で700万円、設計・管理に1444万円、月京幼稚園の解体を含める工事費に3億8199万円かかりました。

 足し引きすると、約5570万円のマイナスとなります。(幼稚園が新しくなったので、町の資産は増えているという考えはできますが)和解金4018万円のために使われた弁護士費用の正確な額は、今年9月の決算を見なければわかりません。
 金額だけでなく、町民にとって「マイナス」なのは、救急受け入れとしての機能を持つ病院の存続が危ぶまれることです。

 町長は、この数年施政方針などで「継続性と一貫性」を強調しますが、都合のいいところにスポットを当てる一方で、都合の悪いことはお忘れではないか??と思うことが多々あります。
 最初の町長選の公約「東海大大磯病院の産科再開」はどうなったのでしょう??