2018年5月14日月曜日

先が見えない「明治記念大磯邸園」ー12日の懇談会に参加してー

 12日の午前中、明治記念大磯邸園の都市計画決定の手続き上設けられた「懇談会」に参加しました。原案の作成のために町が説明、質問や意見をいかすためのものです。町と国の担当者が説明や答弁をしましたが、県の担当者は来ませんでした。来場者は40人ほどで、議員は(気が付いた範囲で)私を含め2名のみでした。
 

質問や意見でわかった町民の気持ちをまとめると・・・

○公園として整備されることは歓迎されている
○緑地の配置(ネットワーク)や景観などに関心が高い
○近隣に住んでいる方は住環境や渋滞対策、交通安全、防災に配慮を求めている
○町の財政負担がないか心配している
○先人の功罪含め、適切な展示や教育施設の設置を期待している

 具体的に進捗状況や見通しの質問が出されても、「これから決めます」がほとんどで、私の感想を一言でいうと「時間が経っても先が見えない・国県町の役割分担や財政負担は10月になってもわからない」懇談会でした。

これから…の内容など、わかったことは・・・

□所有者からまだ用地も買えていない。所有者との調整も必要。
□どこに緑地や通路を配置するか決まっていない
□保存活用の手法も決まっていない。国・県・町の役割分担も決まっていない
□建物の空気の入れ替えなどはしていないが、購入後に適切に整備していきたい
□10月の一部公開を目指し、暫定で一部公開のために工事を行うが、具体的な場所や内容は決まっていない
□明治の資料展示などの内容は提示できる段階ではない。建物を地域資源に資するようにしたい
□財政負担は10月に一部公開なら7月にもわかるのでは、という質問だが決まっていないことが想定される(国の担当者の発言に驚き!!ました)

都市計画決定は、計画の区域と目的を示し土地利用の制約をかけるものですが、決定の手続きそのものイコール保存活用の具体策ではないことが参加者に伝わったかどうかは、よくわかりません。意外なことに、滄浪閣バンケットホールの活用についての質問はありませんでした。引き続き注視していきます。