2018年5月21日月曜日

中学生の身体つくりのために おいしい給食を早く!!

 昨日、大磯小学校で行われた「大磯町の給食を考える会」の学習講演会に参加しました。全国の給食の事例をまとめた「人と地域の学校給食」の著者の講師からお話を聞き、学校給食が大きな「力」を持つことができることを知りました。
 油や糖分などによる高カロリー食の増加など、「食」が大きく変化しているのは、日本だけの現象ではないこと。「格差と貧困」のなかで、低所得者層の子どもたちは学校給食のない週末に栄養の「差」が現れる調査結果があることに、ショックを受けました。
 「こども食堂」が話題にのぼることが増えました。経済大国の日本で、栄養のある食事を取ることができない子どもたちの存在を、社会は重く受け止める必要があると思います。専業主婦が一番多かったのが1975年だそうで、以降共働きが増え、「社会のたから」である子どもたちの身体づくりのためにも、給食はますます重要性を増しています。
 中学校給食の実施率100%の千葉県に対し、神奈川県は27.7%で堂々の最下位です。群馬県では、給食費を無料にしている自治体が22もあることにも衝撃を受けました。

川崎・横浜・伊勢原などからも取り組み状況の報告が

中学校58校すべてで自校方式とセンター方式による給食を実施した川崎市での運動、喫食率わずか1%の「ハマ弁」でなく、本物の給食のために粘り強く横浜市に署名などを届けている栄養士の方の話も聞きました。
 新聞報道で知った伊勢原、秦野、平塚からも中学校給食の実施を求める方たちが耳を傾けました。会場からは質疑もありました。印象的だったのは「デリバリー方式でうまくいった事例はありますか?」の問に、講師は「給食ではなく、昼食では」との答え。納得です。「デリバリーに無理があったのではないか。給食はもっとおいしいものであるはず」「これを機に、いい中学校給食にしていけたらいいですね」「残食率が多かったのは、中学生の思い込み(偽薬のような)もあったのでは」などの意見も出されました。

大磯町でも早期再開を!

 町では1080万円をかけて給食提供の方式に関する調査をします。結果は年度末になる可能性も。1年間先送りは許されません。自校方式が最良の方法であることは、既に町で結論がだされています。昨日の講演からも、同様の話が随所からうかがうことができました。一日も早い実施に向けてがんばります。