2019年4月19日金曜日

大磯港賑わい交流施設 設計完了より工事請負契約が先とは?

 「?」マークが多すぎる大磯町政。3月18日に定例の議会が終わったわずか10日後の28日の臨時議会で、賑わい交流施設の工事請負契約の締結が議案になりました。
 私は反対しました。理由は
この計画には無理がある。同様の施設が茅ヶ崎、平塚でも進行中。大磯港の駐車場は有料なので、集客は厳しいとみるべき 漁協の建て替えあっての施設だが、漁協がかえって不自由な思いをする。新しい施設に漁協の施設は無く、80mほど離れた場所になってしまう。解体費用は漁協が負担。昨年秋に解体予定だったが、遅れている。原因が分かったのは今年1月。段取りに問題あり ◆町長が出向き、公募の参加を頼み、指定管理者に指定された群馬県川場の事業者の姿が見えない。「漁協と連携し、旬の海産物を活用。ブランド力と希少価値のある商品を開発し、地域経済が発展する戦略を展開する」「将来像として、この施設のデザインの考え方や思想が、施設周辺だけでなくみなとオアシスエリア全体に展開することが理想」と指定管理者の応募申請書に書かれている。オープンまであと1年しかないのに、進んでいる様子がみえない。町内の生産者や商店に出店の声がかかっているが、条件が提示されていないため躊躇している方がたくさんいる。応募時の資料に「平成28年度の道の駅の売り上げ13.5憶円に対する経常利益は1900万円」とある。大磯町で進める事業ではない。

 事業そのものに加えて進め方、段取りに「?」が付きましたが、また問題が発生。4月16日の議員全員協議会で平成30年度に委託した設計委託料2250万8000円を「事故繰越」すると町が発表したのです。事故繰越は当該年度にやむを得ない事情が発生した場合に行うことができる事務処理です。
 この金額は予算計上の金額で、入札後の金額は1800万円弱。3月補正で余った分を減額した上で繰り越すこともできたと思いますが、全部を繰り越すと契約変更して金額を増やすことが可能になります。
 さらに不思議なのは工事請負契約の後に設計委託料の事故繰越が判明したことです。工事請負の入札を行ったのは3月6日。設計と工事の関係は一体どうなっているのか、6月議会の議案で質問することがたくさん出てきました。
 昨日の福祉文教常任委員会協議会でも「?」なことが。小中学校のエアコン設置の契約は済んでいますが、具体的なエアコンの設置場所と台数はまだ確定していないことがわかりました。
 町政全体に無理があるために、個別事業の流れが不自然になると言わざるを得ません。