2019年7月3日水曜日

大磯町長 かたつむりの家の判決不服、控訴!! 福祉の心はどこに?

 6月21日に判決が下されたかたつむりのいえの立ち退き裁判。町の請求(立ち退きとそれまでの間、月額43万円を払え)は全面棄却。裁判所は横溝記念障害福祉センターが行政財産であること、明け渡し請求の権利を認めましたが、障害福祉のサービスの利用者のことを考えると、現在の状況で請求することは権利の濫用にあたるという判断です。判決内容に対する町のコメントは、控訴するか否か、意味が伝わらないものでした。
 「控訴」は、私はおおいにあり得るだろうと思っていましたが、昨日の記者発表資料を読んで、ここまで言うのかと怒りを禁じえません。契約をきちっとしなかった行政の責任を棚上げすることがそもそもおかしいと考えます。
 控訴の理由として
違法状態の放置 
裁判所は町の行政財産を認め、現状の使用の契約も無効としている
にもかかわらず、かたつむりの家に独占的、永続的使用を認めるという違法状態を放置することになる。 鈴木注・かたつむりの家は退去する和解案を受け入れました。永続使用を認めることになるなどと、ここまで言う必要はありません!!
「現時点における権利の濫用」に対する見解
平成27年11月頃から法人は町の話し合いの求めに応じなかったために、やむなく訴えたもので、濫用の判断には承服できい。 鈴木注・話し合いに応じなかったのではなく、弁護士を通してほしいと伝え、時間がかかったものです。粘り強さがたりません!! 
法人の責任と町の今後の対応
判決は、町が法人の運営と利用者を一体として配慮していないかのような内容となっているが、法人は民間の団体なので、運営は自らの責任において行うもの。明け渡しを命ずる判決が出た際には、行政の責任として個々の障がい者の状況に配慮した支援などを確保する。町の行政財産である施設の使用の適正化の観点から、明け渡しを命ずる判決を求めることは当然である。今後は全館が早期に様々な障がい福祉関係の方々が公平・平等に使える施設に、当該法人も含め協議していく。 鈴木注・寄付をされた横溝千鶴子氏の思いはどこに?話し合いに応じないから出ていけ、というのは福祉の心がないと言えるのでは。

 6月23日に行われた法人主催の裁判報告会でも、この町が主張する部分について「納得できない」「上告してもいいのでは」という意見もありましたが、法人は「別の場所での運営を考えている。時間も経費も必要だが、取り組みは始まっている。法人の控訴は判決内容からいっても無い」見解を説明。
 町の控訴の取り下げる署名をすすめましょう!!