2020年9月28日月曜日

大磯町立国府中学校の給食室の建設場所を決定

 昨年12月定例会の補正予算で計上された大磯・国府両中学校の給食室の基本設計委託料は否決されました。反対の大きな理由が、調査委託で示された建設費5.7億円から9.18億円にふくらんだことでした。

 学校給食を「考える会」では、デリバリー方式が破綻した後、中学校給食の方法について調査が行われた当初から、独自の視点であり方を研究・検討し、情報提供してきました。(株)長大がモデルプランとして提示した施設の規模は大きすぎ、建設費用もかかるとして、独自のプラン新K案を提案。建設費は長大案より4割削減できるという内容でした。

 教育委員会では、長大が示したC案と新K案をPTA会長、学校長、栄養士、調理員で構成する、建設場所について意見交換をする「準備会」で提示。

 準備会の意見を踏まえ、教育委員会の定例会で「C案が議案として提案」され、可決されました。事務局が議案にしたのは想定外でした。新K案は ○設置で見通しが悪くなり車両との接触が心配される ○体育館の外トイレが使えない、コンピューター準備室をなくすことでの学校運営の影響が大きいと考えられる ○使用面積が限られるため、作業における安全面や効率性に疑問が残るという考えです。

 このような指摘は、早い時期に表明できなければならないことではなかったか。それでも、よく考えると漠然としていて、どこがどう危険なのか、工夫はできないのかなど、具体的な説得力に欠けることは残念です。

 新K案に説得力があったからこそ、ここまで検討されたと思います。教育委員等は新K案に敬意を表する、C案に生かすように強調されたので、今回の町民案の提案は行政に一石を投じたと思います。

 今後は基本設計・実施設計と進みますが、まずは文科省の補助金申請の際に必要な学校の整備計画を作らなければなりません。令和5年度中の給食実施の目標は変わっていませんので、急ピッチで進むと期待しています。

 なお、お弁当を作るのが大変な家庭への負担軽減のため、「昼食提供」(パンの購買のイメージ)、牛乳給食は学校と協議の上、来年4月から始めるように準備していると答弁がありました。