2016年6月26日日曜日

英国EU離脱と日本の国民投票を考える

 何事も十分な議論をしてから決めないと大変なことになるなぁ、と正直思った英国の国民投票。今日付けのしんぶん赤旗には、ロンドンの記者が興味深い記事を書いています。勝利した離脱派の主張は大きく二つ、「移民流入に伴う雇用や賃金、財政の悪化の懸念」「EUは非民主的な官僚機構」というのです。残留派にはEUは「労働者の権利の擁護者」「経済成長の基礎」と映るそうです。
 子どもも含め、やむにやまれず命懸けで祖国をあとにしなければならない事態はなぜおこるのか。格差が広がり、不満を募らせる人たちの受け皿の「極右」が台頭している事実。こんな中で二者択一を行ったのが、英国の国民投票だと思います。
 生物の生態系からいえば、選択肢は多いほど環境は豊かといえるようですが、人間社会も同様ではないでしょうか。どちらかを選ばなくてはならない、その前に議論や実践、検証で課題解決ができなかったのか、国民投票に至った経緯も含め、大いに知りたいと思います。

日本の国民投票も視野にいれないと?

参議院選挙の真っ最中です。今回の一番の争点はアベノミクスの評価ではなく、改憲であることを見抜いていただきたいと切に思います。国防軍、緊急事態条項でまさか、まさかの事態に発展するのですから。与党と補完勢力が2/3議席を確保すれば、必ず改憲の手続きが行われることは明らかです。
 私たち日本人は曖昧な言語で思考しています。主語を言わなくても、最初から肯定文か、否定文か、疑問文にするか決めなくても、相手の受け取り方によって変えることができる、特異な言語だと常々感じています。私が操ることができるのは英語だけですが、日本語の世界から英語の世界に入り込んだ後しばらくの間、とても疲れます。 なぜか。言うことを大体決めてから話し始めるからです。主語を言うのに、変に勇気がいるのです。(夫婦喧嘩の時だけは私、あなたが自然に口をついて出てくるものですが・・・)
 雑談はともかく、今度の英国の国民投票から学ぶことはとても多いと思います。投票率は5地域で62.9%から73%です。考え抜いて投票する力をつけなくてはならないことだけは確かです。