2016年12月21日水曜日

改めて思う 大磯中﨑ハコモノ町政

 「公共施設の維持管理が人口減少で重荷になる・・・だから適切な縮減を図る」と言いながら、町幹部の「政策会議」で合計6億円近い「みなとオアシス推進事業」を決めてしまう大磯中﨑町政。何が問題かって、「町民主体」を謳う「自治基本条例」に逆行するからです!
 中﨑町長は久々に2期目を任された町長です。その前は3人続けて対立候補に現職が敗れる形で1期しか任につけませんでした。町民は期待に応えられない町長を次々変えていきましたが、2年前の町長選で「継続が大事」と訴えた現職を再選しました。私はさすがに町民も「変える」ことに一息つきたかった、そんなタイミングではなかったかと思っています。
 町民の「期待」はどこに?ここで大磯町独特(どこでも同じ?)の構図が浮かび上がります。対極に位置するのが「開発して活性化」を求める町民と、「開発しないこと」に価値を見出す町民です。
議員の立場は「大所・高所からの判断」「町の発展、町民要望の実現」をすることになります。私は「民主主義」とは、をいつも気にしています。具体的には「議論を尽くす」ことです。「変えない方が大磯町の価値が高まる」と思っていますが、「開発が必要」という意見に耳を傾け、町民の3分の2の賛成を得られるかで態度を決めています。
 昨日、12月の議会報告の原稿を書きながら改めて思ったことは、よくぞこんなにハコモノを建ててくださった、ということ。必要なハコモノももちろんありますが、規模や建設費が多すぎるものがあります。典型が6億5000万円かけた「大磯駅前の駐輪場」で、建設費は5億円。リサイクルセンター建設に17億6000万円。これも半分でできるのではないかと思い、建築家の協力を得て検証したいと思っています。1時間に50台も通らない「マリア道」の新設拡幅に4億円以上。こちらは道半ばですが。旧吉田茂邸再建に5億円。県に任せておけば維持管理の1100万円、人件費の1600万円は町の経費にならなかったはずが、2億8000万円の寄附を町が受けることにしたがために町の持ち出しになってしまいました。(町議会も賛成多数でゴーサインを出してしまいました)
 そこに、議会にも町民にも建てることの是非を含めて何の情報提供もせず、協議もしないうちに「実施計画書」にこっそり(私流の言い方です)記載するなんて、許せません。建設の5億8200万円の根拠は次回3月定例会の一般質問ではっきりさせます。上限額だから、と12月の一般質問の答弁がありましたが、納得できるはずはありません。
 コンサルタント会社に計画書策定を委託することから「流れ」ができていきます。土台の部分で必要以上にお金がかかる「流れ」です。議会も「知見」を活用して、「みなとの活性化」が維持管理費などで重荷にならないよう、監視を強めなくてはと思います。