2016年12月6日火曜日

胸が詰まる 若者「時給1500円になったら、病院に行きたい」

 神奈川新聞の記事に、最低賃金の引き上げや貧困と格差の解消を求めている団体「AEQUITAS」(エキタス)が抗議のデモを行った、とありました。
 「ものを言わないのが大人で、黙っていたらこんな社会になってしまった。みんな不満を抱いているわけではない。」と、長時間労働で疲弊する介護現場や企業にまん延する過重労働の解消を呼び掛けたそうです。
 長時間労働による疲弊は、大磯町役場でも同様です。時間外勤務が多すぎて、何週間も子どもの寝顔しか見ていない、夜ごはんを家族そろって食べれられることはほとんど無い(週末も含めて)という声を聞きます。大磯町がブラック企業とならないよう、チェックを強めなければなりません。
 新聞記事に戻りますが、エキタスがインターネットで「最低賃金1500円が実現したら何をする?」と問いかけたところ、「病院に行きたい」という回答が最も多かった・・・読んでいて胸が詰まる思いです。時と場所とDNAを選んで生まれてきた人間は一人もいないはず。いろいろな事情を抱えて暮らしている、困った時は助け合うことを当たり前にしたい、でも今の安倍政権は厳しい状況におかれている人どうしで助け合え、と言い放っていると思います。
 12月議会で、「最低賃金を1000円にするよう、国に意見書をあげてほしい」という陳情を審査、私は採択しましたが、結果は「趣旨採択」に。中小企業にとって、人件費の確保は苦労の種。だからこそ国の政策で中小企業支援をすべきと、陳情書にあります。大企業の内部留保の額は上がり続けています。富の再配分を政治の力で。あさか由香さんが今年の参議院選挙で訴えていた「8時間働けばふつうに暮らせる社会」を実現するために、がんばらなくては。