2019年12月4日水曜日

大磯中学校給食・基本設計委託料を含む補正予算は否決‼

 昨日3日に始まった12月定例会。補正予算に大磯中学校2校の基本設計委託料1463万円が計上されました。
 基本構想の「どんな給食にするのか」から始まり、具体的な基本計画で必要な「調理器具等の種類と数、食器、調理員数、動線→施設規模」などが具体化してから基本設計に入るところですが、このようなプロセスが全く見えていない状況です。
 加えて、10月28日の福祉文教常任委員会協議会で示された初期の整備費用は、昨年度の調査で示された5億7000万円より3億4500万円も多い約9億1800万円です。
 もちろん「概算」で、この通りになることはありませんが、素直に認められないのが今の大磯町の整備の進め方です。
 設計も済まないうちに建設工事の入札を行い、不備の「後出し」で予算を使い切るみなとオアシス賑わい交流施設のようなことがあってはならない。一方で、「一日も早いおいしい給食の提供」実現が求められています。
 基本方針や基本計画について議会に提出された資料は、不十分すぎる。このままでは「規定路線=ありき」で進むことは明らかなので、委託料はいったん基金に積み立て、福祉文教常任委員会に方針と計画をしっかり説明・議論の上、再提出を求める修正案が提出されました
 私は設計委託料を認めない修正案には反対しました。また「いつもの繰り返し」は絶対避ける必要がある。答弁の「ありきでは進めない」「ていねいにいく」「十分に練った上で」「固定観念を持たずに」「意見を聞いていく」を必ず行わせていくことで、懸念の払しょくをしていく選択をしました
 議場には13名の議員。「町長提案はいつも問題なし派」は4名。今回「猜疑派」議員が私を含め2名「賛成」に回った結果、修正案は賛成6名で否決。原案に賛成6名、どちらにも反対の1名も加わった結果、反対が7名になり町長が提案した原案は「否決」されました
 悩みぬいて結論を出した議員は5名。採決の瞬間まで、それぞれの判断は知らないままでした。それぞれの判断を尊重する関係ですから、どう結果が出ようと気分を害しあうようなことはありません。
 一般会計の補正予算の総額約1億3000万円が全て動かない状況なので、町側は何かしらの対応をする必要があります。ボールは町にあるので、議会は町の提案を待つことになりました。