2015年7月6日月曜日

大磯町が「生き残る」って?町長の卓話集会

 今年度の町長の卓話集会が始まりました。石神台、台町に続き3回目の東町(5日・参加者は20名弱)に伺いました。「町の現状を知っていただき、ご意見を」と、説明を受けた内容は・・・
○人口減少が続く  ○大磯町も消滅都市になる可能性はある  ○定住人口を増やし、子どもを増やし、健康でいる(医療費がかからない)方が多くなることで、大磯町は生き残ることができる・・というものです。
 また、教育委員会の制度が変わったことで、町長が町の教育方針「教育大綱」づくりにかかわることから、子どもたちの教育についても意見を求めました。(必要なことです。町長は一つの例として、あいさつができる子どもたちに、と話していました。)
 私は地方自治体の「生き残り」という表現にとても違和感を覚えます。10年ほど前は「勝ち組・負け組」(ホリエモンが言いだしたんでしたっけ?)が流行りましたが、結局「勝ち・負け」の評価もできずじまい。今回も「生き残る」と町自らがいうことで、地方再生、都市間競争を仕掛ける国の策にまんまとはまっているような気がします。
 あらためて、「生き残り」の反対側にあるのは何かを考えてみたいものです。「淘汰される」「消滅する」そんなことはありえません。日本中どこに住んでも最低の社会保障(福祉・教育)は保障されています。税収が減った分は交付税で措置される仕組みです。税収が減った自治体が合併を迫られることも、交付税を減らされることも、夕張市のようになることもありません。
 町にはお金が無い、お金が無いと生き残れないというなら、なぜマリア道の新設・拡幅に予算がつくのでしょうか。不思議な話ですよね。ムダ使いをやめて福祉・教育に、と選挙で訴えたのも、皆さんに町の説明に「?」と思っていただきたかったからです。
 
 「財政難」「お金が無い」、いったい正体は何なのか、住民の皆さんも機会があれば聞いてみてください。私の答は「お金が無いわけではありません。どの事業にどのように予算をつけるか、予算編成が唯一できる町長の考えによります。」です。
 国が交付税措置をすべきを、財源が無いからと地方自治体に「肩代わり借金」をさせる「臨時財政対策債」があります。本来なら国の借金というべきですが、町が「町の借金」と住民に説明することで借金が膨らんでみえるのは、大変問題があると私は考えています。いずれにしても、誤解をまねかない、正確で公平性のある説明が求められます。
 生き残るってどういうこと?答を出していきましょう。