2016年9月30日金曜日

大磯町よ オリンピックに浮かれるべからず

 豊洲市場に加えて、開催費用が3兆円超えとする調査結果が発表された東京オリンピック。実は、大磯町がどう巻き込まれるのか、心配になってきました。
 今日、大磯町議会は最終日。27年度決算の認定の採決を行いました。私を含め反対3名、賛成2名の討論がありました。特別委員会での審査中もそうでしたが、オリンピックを目指して整備をしたいと町が説明する「大磯港みなとオアシス構想」は、もはや構想ではなく次のステージに進むために着々と進んでいるという確証を得ました。
 神奈川県が進める「観光の核づくり」に手をあげ、補助金(ほぼ100%)を使い施設整備を行いながら、今年度は600万円かけて大磯港のエリアを「道の駅」ならぬ「海の駅」の国の認定を得るために調査委託をかけています。
 予算特別委員会の時は「オリンピックを目指したい」と町は答弁していましたが、今の雰囲気は「補助金が入って整備は当然」に変わっています。町長は二階幹事長や麻生財務相らと複数回会っています。何を話したのかわかりませんが、町長提案に賛成する議員たちには情報を伝えているのでしょう。
 オリンピックの選手村の分村として建設が進んでいると言われるプリンスホテルですが、東京に開催が決定された後の動きは振り返れば本当に早かった・・・900億円以上かける選手村の整備費の一部は大磯プリンスへ??選手村の決定はIOCの総会で決定するそうですが、まだ正式決定はしていません。森会長が調査結果に気色ばるのは「ありき」の前提が崩れると困るから?と勘繰りたくもなります。
 オリンピックをテコに活性化?・・・これだけ国内の経済が冷え切っているのに、町がよくなるとは思えません。大磯港で採れた魚料理を提供する「めしや大磯港」は、ボランティアの支援を受けながら営業している(町資料)実態があります。町民から「町がやめさせてくれないと聞いたけど、どうなっているのか。」と聞かれたので、「やめたら、計画がつくれないのでそうなるでしょうね。計画には物語が必要ですから。」と返したところ、「なるほど。」と納得されました。
 無理をして事業を拡大した場合、一時はよいかもしれませんが維持管理は何十年と続きます。オリンピックが最後のチャンス・・・などと先走ればどうなるか。責任を取る(家財を投げ打つ)覚悟で推進するのか、町民は見ています。ちなみに、私は投げ打つ家財は全くないので、反対です。ベネフィットよりリスクが当然高いし、町民生活はみなとオアシスがなくても困りません。それより買い物難民をどうにかして!!