2018年2月13日火曜日

明治150年 中﨑町長、大磯町発「フェイクニュース」はやめて!

 3連休中、とある場所で行われたイベントでの町長挨拶で、改めていただかなくてはならない発言がありました。それは・・・満場の参加者を前に町外からの方も多く見えていることを確認の上、大磯町のアピールで明治150年の事業を紹介した中の部分です。
 「滄浪閣は伊藤博文が明治憲法の草案を練った所で…」と言われましたが、フェイク(辞書を引くと偽の、偽造の)情報です。大磯町郷土資料館(大磯町教育委員会・生涯学習課)が伊藤博文没後100年記念展の際に刊行した冊子「滄浪閣の時代」の記述は神奈川県も協力している、読み応えのある冊子です。
 「滄浪閣のその後」によると、現在の建物は伊藤家が大正10年に東京に移転、同年韓国李王家に譲渡されましたが、大正12年の関東大震災によって大きな被害を受けたため、旧材を利用しながら建てられ直されていることがわかります。
 冊子には「伊藤博文が明治42年に韓国で狙撃され生涯を閉じる(冊子から引用)」までの写真が多数載っていますが、今ある滄浪閣とは一見して違うことがわかります。この建物を「明治憲法の草案を・・・」と町長が紹介すれば、皆さんは間違いないと思われ、誤った理解が広がるでしょう。
 今年は確かに「明治150年」ではありますが、どう捉えるのか評価は様々です。安倍内閣は「明治期の立憲政治の確立等に貢献した先人の業績等を後世に伝えるため、歴史的遺産である旧伊藤博文邸を中心とする建物群及び緑地の一体的、有機的な保存・活用を図る」ために「明治記念大磯邸園(仮称)」を設置しますが、「事実」を伝えることを重視することは基本であるはずです。このことは国交省の担当職員にも伝えました。
 28日午後1時からの一般質問で、指摘したいと思います。