2019年5月29日水曜日

明治記念大磯邸園 町部分の買取議案 反対6 賛成7で可決((+_+))

 昨日から始まった6月定例会。最大の懸案は「明治記念大磯邸園の土地の取得」でした。面積は9565.06㎡、価格は10億5215万6600円です。(予算は13億円)
 町は国が行った不動産鑑定評価額を受け、町幹部で構成する不動産鑑定評価委員会で決定、鑑定評価の費用は国負担だったと答弁がありました。
 いわゆる明治記念大磯邸園は全体で6.2haですが、そのうち大磯町が「町立都市公園」に都市計画決定した部分は、既に「特別緑地保全地区」に指定した0.9haを除く5.3haになります。
 町の財政支援の証左とする神奈川県の「要綱」には「大磯町立明治記念大磯邸園」の気になる文字が。要綱は今回買い取る約1ha部分が対象と言いますが、なぜこんな表記にしたのかわかりません。 国の部分を何というのか質問しましたが「まだ決まっていない」旨の答弁がありました。不可思議というしかありません。

 1時間以上の質疑の後、反対討論に3名、賛成討論に2名が登壇。私の主な反対理由は
●緑地や価値ある建物が残されることは歓迎するが、明治150年記念事業で「明治の精神に学ぶ」「立憲政治の確立に貢献した先人たちの業績を次世代に遺す」目的で選ばれ、舞台となることは問題がある。また、大磯町が選ばれた経過に大きな政治的力関係を感じる。
●国・県・町で協定も結ばないまま、事業が進むことは納得できない。借金を返し終わるのは20年以上後のこと。今の制度が続くことが前提だが、保障は無い。
●町民は「なぜ詳細が詰められていない計画に安易に着手するのか」と問題意識を持っている。近隣住民などから声が寄せられている整備計画は、課題が解消したとは言えない。旧池田邸の特別緑地保全地区の0.4haは町独自で買わなければならないこともあり得る。また、3.2haもの緑地の管理は町で行うことになるが、費用は未定だ。
●旧吉田邸の維持管理は赤字状態、大磯港の賑わい交流施設も、大磯駅周辺安全・安心にぎわい創出事業も同じこと。町民は大きな疑問を持っている。

 反対した議員は吉川・山田・鈴木(た)・渡辺・柴崎と私の6名でした。