2018年6月1日金曜日

町民の納得はえられない・・・大磯港の賑わい交流施設、指定管理者にゴーサイン!

 町長自ら群馬県川場村の道の駅を運営する会社や西部ホールディングスの社長に会わなければ、手を挙げてもらえない計画だったことが明らかになった、昨日の大磯港賑わい交流施設の「指定管理者の指定について」の議案審査。多くの事業者から応募があるようにと、1500万円ものコンサル料を費やす(29年度に契約したのに、なぜか1円も支払われていません…)のに、応募したのは2事業者のみ。そのうちの1事業者は担当者の海外出張でプレゼンテーションに欠席したため、選考の対象外に。他にプレゼンに出席する社員がいないのも問題ではありますが、非公開の選考委員会では合格点を得たため「株式会社田園プラザ川場」が選定され、議案となって提案されました。・・・結果は12名の議員の中、反対は吉川・渡辺・柴崎・鈴木の4名で可決されました。

 昨年12月の定例会で、私は設計図もない「賑わい交流施設」の設置条例に反対しました。漁協施設の改修は必要でも、商業性の強い公共施設を作って「にぎわい創出」の見通しは立たない→事業者撤退も考えられ、結局維持管理を町で行わざるを得なくなることもあり得ることが理由でした。今回、心配事を覆すような事実は明らかにならなかったばかりか、心配は確信に変わりました。

 事業者の収支計算で、有料駐車場のサービス分は計上されていません。1日の来場者は平日で220人(客単価1100円)、土休日で330人(客単価1300円)、年間売り上げ1億7300万円(1日平均48万円)を見込んでいます。収支差額は初年度(平成32年度)で7169万円です。消費税が経費に計上されていないのも解せません。

 大磯港や海水浴場、照ヶ崎海岸で楽しく過ごしたい、過ごしていただきたいという気持ちは誰でも持っておられると思います。その施設はいわゆる「ハコモノ」でなくてもできるはずです。将来、借金を返さなくてもいいように、「ハコモノ」に替わる方法を知恵を出しきることをまだ町は行っていません。

 「期待」や「事業者の実績」が大磯町に当てはまるとは思いません。選考委員の意見は○○○と「考えられる」、「見えた」や「意思が固い」などでしたが、説得力は感じませんでした。
 議会の最終判断は、工事契約になります。