2020年5月16日土曜日

大磯駅前広場整備 9月中に計画がまとまるとは思えません

 14日に総務建設常任委員会が開かれ、「大磯駅周辺安全・安心にぎわい創出事業における委託業務の進捗状況について」議論しました。

 昨年9月23日に行われた町の「説明会」での意見とその後寄せられた意見をもとに、6点に絞り込まれた課題解消に向けて、委託業者が修正案を書いていることがわかりました。
 昨年度中に修正案ができ上がる予定でしたが、事故繰越に。道路の改良、特に県道の拡幅が先だろう、という観点からの質問や意見が多くに委員から出されました。
 県道拡幅は普通に考えれば県の仕事ですが、この部分に関しては県はなかなか動きません。30年ほど前に、県のなぎさプランで大磯港がヨットハーバー機能を持つ構想が提示され、県道拡幅を行う案がありました。その時の町長選で争点となり、なぎさプランは白紙になった経緯があるからです。
 道路拡幅の基本は中心から両側が後退すること。それも、国道まで。駅前洋館は国登録有形文化財なので無理でしょう。一部を後退するとなれば、県と調整のうえ、町が費用を負担することになると思います。

 駅前広場で、東に向かって発進するタクシーが西に向かいたい場合、気を付けてUターンしています。数は少ないですが、一般車両も同じです。このUターンできる場所を新たに加えた飲食店や交番、観光協会を動かしてできないか検討しているようですが、どう頭をひねっても無理だと思います。そもそもこの場所は「ハコモノ」を考えている(国の補助金申請にそう書いてあります)ので、整合性をどうとるのかも問われます。
 最初の修正案を説明、意見を聞いたうえで再度修正し、9月中にはまとめたいと町はいいますが、とても無理でしょう。民有地の了解が得られるかも不明です。

 どう考えても「お金をかけた上、使いづらくなる駅前」にならざるを得ないこの事業、早く白紙にすべきです。