2018年7月10日火曜日

明治記念大磯邸園・国営公園ではありません

 なかなか具体的な姿が見えてこない「明治記念大磯邸園」。基本計画で国・県・大磯町の役割分担が明らかになるとされています。
 国の担当者に聞いたところ、先週の金曜日(6日)に第1回の検討委員会が開かれたそうです。メンバーは8名で、学識経験者も入っているとのこと。会議録は近日中にHPに掲載するそうです。
 計画取りまとめは今年度末を目途に進めるそうですが、「10月を目途に一部公開を目指す」とされる閣議決定は実現できるのか、今のところわかりません。国費は今のところ35億円しかついていません。この金額は、滄浪閣部分相当と考えられますが、実際どのように執行されるのかわかりません。国交省はさらなる予算要求をする予定とは、はたの君枝議員にヒアリングを依頼した結果です。

国営公園ではありません…では何になるの?

国の担当者によると、「どういうものにするかも計画で検討の最中」。町の説明では「国が管理する公共空地」の位置づけとなっています。7月21日(土)に町の保健センターで都市計画決定の原案の説明が行われます。それに先立ち、総務建設常任委員会が7月17日に開かれます。両日とも、皆さんの傍聴と参加をよろしくお願いします。
 町立公園の中の国が管理する公共空地??ピンときません。なぜ国営公園にならないのか、町は答えられるのでしょうか?

邸園の展示などはどうなるの?明治時代の評価はどうする?

明治150年だから、と拙速な事業展開を強いられていると私は思います。中﨑町長は6月議会で「町長を2期継続したことで、国・県とのパイプを太くすることができた」旨を答弁。明治記念大磯邸園の実現は、町長が滄浪閣所有者や自民党本部の二階幹事長らに足しげく訪問した結果ではないはずです。私の質問と答弁で明らかです。もしそうであったなら答弁は間違いだし、「ありき」で進めたとしか考えられないモリ・カケと同じではないでしょうか。
 明治時代の評価は一言では表せないはず。「明治150年関連施策」の一環として菅官房長官の一言で設置された検討会議の名称は「明治期の立憲政治の確立等に貢献した先人の業績等を次世代に遺す取り組みに関する検討会」です。短時間で大磯が選ばれた経緯と今の「わからずづくし」の混乱ぶり(私にはそうとしか思えません)を考えると、熟慮の上の事業とは言えません。