2015年8月25日火曜日

子どもたちの「いじめ」の本質に触れて

 今日聞いた神奈川県人権問題講演会(主催・神奈川県地域人権運動連合会)のテーマは「命の大切さを考える」でした。日本国憲法の論理の話もあり、ついて行くのがやっとでしたが、とても参考になりました。
 日本共産党が行ったアンケートに、「いじめ問題を取り上げてほしい」という要望が少なからず届きました。匿名のため、具体的なことはわかりません。どう議会で取り上げればよいのか考えていたところ、今日の講演会でハッとさせらることがありました。
 講師が大学で教える学生にいじめの体験談を書かせたところ、半数以上の学生が書いてきたので、驚いたそうです。いじめで命がうばわれる事件が絶えません。なぜこんなことになるのかの考察です。
 子どものいじめの本質として、孤立化(誰にも言えない。言ったら排除されるので同調するしかない)、無力化(自分の考えを言わなくなる。サバイバルの手段)、透明化(周りからは見えない。問題が表面化しない)があるというのです。
 底知れぬ闇を感じました。講師は背景にある新自由主義が生みだしたひずみの重大性も指摘されていましたが、合点がいきます。子どもだけでなく、若者も大変だとおっしゃいます。
 「いじめられたら相談を」といっても、こんな背景があったら深刻であればあるほど相談はしないでしょう。「相談」にとらわれていると、重要なことを見落とす可能性もあると思いました。
 12月議会で保護者から話を伺いながら、質問したいと考えています。