2019年3月10日日曜日

明治記念大磯邸園の説明会でわかったこと…国の維持管理費も先行き不明

 昨日、国による明治記念大磯邸園の計画案の説明会がありました。30分の説明のあと、会場に展示された十数枚のパネルの前で、じっくり聞く機会が設けられました。わかったことは・・・
○町の買い取る部分の金額は、国の鑑定評価によるものになること
○旧大隈重信・陸奥宗光邸は古河電工から寄付されたこと
○概算約120億円の額は整備費で、維持管理費についてはこれから検討する
○滄浪閣のホテル施設は解体する
○駐車場の台数は40台弱。バスの台数はこれから検討する
○町が整備する旧池田邸の交流広場はコンサートなどもできる芝生広場を考えている

 昨年の「明治150年」関連施策に選ばれ、国・県・町の協力の下ですすめる「閣議決定」以来1年4ヶ月。茫漠とした決定と思っていましたが、今になっても維持管理は不明・・・拙速感は否めません。税金で行うことは、議会さえ通せば国・県・町でも事業が進む・・・今の時代は通用しないと思うのですが、現実は・・・
 一度整備すれば維持管理費用はずっと続きます。国は地方自治体が持つ公共施設の維持管理費を問題にして、全国の自治体に施設面積を減らすように、計画策定をさせましたが?

 現在の滄浪閣は伊藤博文が住んでいた物ではないことがきちんと説明されていて、ホッとしました。町長は「伊藤博文が明治憲法の草案を練っていた場所」と公言していたのでこの誤解は解くことができそうです。
 でも、明治期の立憲政治の確立に貢献した先人たちの・・・と聞くと、安倍内閣がもくろむ「戦前回帰路線」とぴったり重なるのでは?
 秋の一部公開の際の資料に、町の郷土資料館の説明と違うところがあったと、町民の指摘も届いています。「説明のしかた」は重要です。大磯町が戦前回帰の舞台にならないようにしなくては。残ることは歓迎しますが、税金のかけ方と運用の仕方は疑問が残ります。
 計画案に対する「意見書」提出期限は15日→19日(火)まで(訂正します!)。多くの意見を届けましょう。町役場0463-61-4100都市計画課に問い合わせができます。