2018年10月12日金曜日

痛快‼ 浜矩子さんの「アホノミクス」と「幼児的凶暴性」のお話

 9月に経済学者の浜矩子さんの講演を聞く機会がありました。私は彼女の皮肉を込めて評価の対象をバッサリ切る語り口のファンです。
 世の中、こんなにおかしくなっているのになかなか変わらないと思っていても、変えられると「アホノミクス」を例にとり、話が始まりました。浜さんが「アホノミクス」を使い始めたのは2013年。当時のマスコミは「印刷するのはどうも・・・」としり込みしていたけれど、今は平気。「ド・アホノミクス」が闊歩している現在、ご自身「世の中は変えられる」と大いに手ごたえを感じているそうです。

 「経済は人を不幸にするのではなく、幸せにするもの。ニセの営みを認知してはいけない」「人権がすべての基。人権侵害をする経済活動は活動と呼んではいけない」「バランスを崩すと弱者が困り、生命の危険にさらす。例えば猛烈なデフレで失業者がふえたベネズエラなど」「キーワードは、下心ー不純な動機ーを見破ること」と話は続き、安倍政権の本質論に入ります。

 「安倍首相の言う戦後レジームの脱却とは、戦後は嫌だ、戦前の大日本帝国の世界を考えている。誰も頼んだ覚えはないのに。世界の真ん中で輝く国…など、シタゴコロに騙されてはいけないのであります」には、会場から爆笑が。まさに浜節の炸裂です。

 「トランプ親父とアベ大将、強い日本と強いアメリカをアピールする両者に共通するのは『幼児的凶暴性』とでも言ったらいいのか、幼児にはちょっと申し訳ありませんが、幼さを持った攻撃性。ガマンできない、封じ込めないと気が済まないのであります」と続き、「大人は人のために泣くことができる。幼児にはできない」に納得。

 今、私たちは「働き方改革」「○○活躍社会」など、耳障りのよい言葉を聞いたときに「君の名は?」と問うてみることが大切と浜さんは力説します。「君の名は?本当の名前は?正体は?敵の言葉で語らず、何を企んでいるのか問うことが大切」と。
「働き方改革」は「働かせ超効率化改革」「人づくり改革はお国のための人間大改造プロジェクト」「同一労働同一賃金は組合と労働者の取引材料」等々。

 翻って、我が町のトップにシタゴコロはないでしょうか?国・県のパイプを太くしたと語る町長の「町民参画は行っている」の「君の名」を突き止めましょう‼