2018年12月1日土曜日

大磯港賑わい交流施設 問題山積のままGO!?

 昨日の総務建設常任委員会協議会で「大磯港賑わい交流施設」の進捗状況について、町から説明を受けました。
 今までの経緯については、H19年度に神奈川県が策定した「大磯港活性化整備計画」が最初に挙げられています。私の記憶では大磯町の担当部分は港ではなく、北浜海岸にボードウォークなどを設置することになっていたはずですが・・・
 その後の進展としては、大磯町が県の施設である大磯港の指定管理者となり、みなとまちづくり協議会も発足。黒岩知事が打ち出した「新たな観光の核づくり」に応募、選定を受けて観光まっしぐら・・・
 指定管理者からは家賃は受け取らない代わりに、地域交流施設(72㎡)とトイレ、授乳室(50㎡)、エレベーターや廊下・会談などの共用部(213㎡)等の維持管理をしてもらうことになっています。問題は・・・

■施設整備の指定管理者の負担はほとんど無し。レストランの椅子・テーブルや物販のショーケース等も町が負担。
■テナント料無し。地域交流施設(集会室)1時間の使用料全室1000円と半室600円は指定管理者の収入に。
■駐車場料金が発生。指定管理者は実質競争のない形で選定された、町長が群馬県まで公用車で出向き応募を要請した川場の事業者です。わざわざ行った理由を質問したところ「ひとつでも多くの事業者に応募してもらいたかったため」と答弁がありました。
至れり尽くせりの条件でも手を挙げる事業者が2グループしかなかったこと自体、この場所での展開の難しさを物語っていると思います。

■整備予定金額は全部で4億1060万円。国庫が1億3130万円、県費が1820万円、漁協施設部分の漁協負担金5560万円、起債(町の借金)1億2000万円、一般財源(来年度予算の一部)8550万円です。

■実施設計の変更があり得る段階で、12月末には工事費の積算が終わり、入札を経て3月の議会で工事請負契約の議決を考えている、と町。指定管理者の撤退も可能な中、一度建ててしまったら何十年も使わなければならないこの施設。提案する町長も、賛成する議員も責任の取り方を考えていただかないと・・・(責任は取れないから、負の遺産が次世代に遺されるのですね(-"-))